検査室

 
生化学検査 超音波(エコー) 心電図
眼底検査 脳波 よくあるご質問

 

 患者様の生体情報を把握する為に多くの医療施設で検査室が設置されています。医療チームの一員として臨床検査技師が検査を担当し 、当院でも検体検査室と、生理検査室に分かれて臨床検査技師が検査を実施しています。


◇ 生化学検査(血液検査等)

 血液中には数多くの物質が存在しています。 その中にはある種の疾患によって数値の変動がみられる物質もあり、自動分析機等を使って検査する事で病気の発見、予防、治療効果の判定に役立たせています。一部ですが当院で行っている検査内容を紹介します。

 

≪肝機能(AST,ALT,γ-GTP,LDH,LAP,Ch-E,ALP,A/G等)≫

 主に肝臓の細胞内に多く含まれる酵素で肝細胞の破壊によって血液中に流れ出ます。その為、肝臓疾患によって数値の上昇、あるいは下降する項目もあります。特にγ‐GTPはアルコール性肝障害で高くなる事が知られています。また、これらの項目は胆嚢・胆道疾患、心筋梗塞でも一部の項目が上昇する事もありますので、必ずしも肝臓疾患とは限りません。総合的な判断が必要になる為、医師の診察が重要です。
 

≪膵・腎機能(BUN,CRE,UA,AMY,尿蛋白等)≫

 腎臓の機能低下を調べる検査項目です。BUN,CREの数値の上昇が認められたり、尿蛋白が陽性となっていた場合には腎機能の低下が疑われます。糖尿病の基礎疾患がある方は特に注意が必要です。
 UAは尿酸の数値で、高尿酸血症(7.0mg/dl以上)の状態が続くと、痛風の症状がでてくる恐れがあります。プリン体の過剰摂取や腎臓機能の低下等で数値の上昇につながります。
 AMYは膵臓と唾液腺に多く含まれる酵素で、膵実質に障害があった場合に数値の上昇がみられる事があります。
 

≪糖代謝(血糖,尿糖,HbA1c等)≫

 糖尿病の発見及び血糖値のコントロールを目的とした検査項目です。血糖値は食事、飲食の影響を大きく受けますので、検査前は空腹時の状態で検査する事が望ましいです。
 HbA1cは1〜2ヶ月前の血糖値の平均を反映した項目であり、過去の血糖値の推移がわかる検査です。


≪脂質検査(総コレステロール,HDL,LDL,中性脂肪等)≫

 脂質代謝に関する検査項目です。コレステロールにはLDL、HDL、VLDL等の種類があり、その総数を示したのが総コレステロールです。LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれ、中性脂肪と共に動脈硬化の一因となります。HDLは善玉コレステロールと言われ数値が基準値内にある事で動脈硬化の予防に繋がります。
 

≪血球検査(RBC,WBC,Hb,Ht,血沈)≫

 RBC(赤血球数)Hb(血色素量)Ht(ヘマトクリット値)は赤血球の数や大きさ、ヘモグロビンの量をみる検査で貧血の有無を調べる事ができます。
 WBC(白血球数)は細菌性感染症等で高値となり早期炎症を調べます。
 

≪免疫学的検査(HBs,HCV,RA、インフルエンザ検査等)≫

 B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルス等の感染症の有無を調べる検査です。抗原や抗体を調べる事により病態や病期を知る事ができます。
 RAはリウマチ因子を調べる検査でリウマチ等の疾患に関与しています。
 

≪腫瘍関連(各種腫瘍マーカー・便潜血等)≫

 腫瘍の発見を目的にした検査です。腫瘍マーカーは名前からすると腫瘍特有の検査と思われがちですが、陽性であっても必ずしも腫瘍が存在する訳ではありません。また、逆に腫瘍があったとしても必ず陽性になる訳でもありません。しかし、健康診断などで陽性となった場合には腫瘍の存在が疑われますので、精密検査で腫瘍の有無を確認してもらいましょう。
 便潜血は消化管の潰瘍形成、悪性腫瘍による出血の有無を調べる検査です。目に見えない程の微量な血液であっても検出が可能な為、出血性の内痔核でも陽性となる事があります。


 

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◇ 超音波(エコー)

 超音波を用いて、腹部や心臓等の臓器をリアルタイムに画像としてとらえる事ができ、様々な異常を発見する検査です。腹部超音波では主に肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓を検査する事が多いです。腹部超音波では食事の影響により胆のうが見にくくなる事がある為、検査を希望される方は 検査前3時間は食事をしないように注意して下さい。
 当院ではH19年度に新しい超音波装置を導入しました。
腹部、心臓に加えて表在の画像の解像度が良く、微細な病変も発見する事が出来るようになり、幅広い領域での診断が可能になりました。また、デジタル処理によりPACSと呼ばれる画像管理通信システムも導入しています。

エコー本体イメージ


≪腹部エコーでわかる代表的な疾患≫

  • 肝臓  : 脂肪肝、肝硬変、腫瘍の発見等

  • 胆のう : 胆石、胆のうポリープ、胆のう炎等

  • 膵臓  : 急性膵炎、腫瘍の発見等

  • 脾臓  : 脾腫等

  • 腎臓  : 腎結石、尿管結石、腫瘍の発見等

エコー画像

     その他にも副腎、膀胱、前立腺、腸管、腹部大動脈、婦人科領域等も検査領域となり
    ます。 腹部以外では乳腺の腫瘍の発見や甲状腺の異常、頚動脈の血栓の有無
や血
    
管壁の厚さを測定して血管疾患の危険性を予測する事ができます。
     心臓の超音波検査では、画像で直接心臓の動きを観察する事ができるので心肥大、心筋梗塞、
    弁の機能異常等がわかります。心エコーから得られる検査情報は多く心機能の評価や
    精密検査として実施しています。


 心臓の超音波では、画像で直接心臓の動きを観察する事ができるので心肥大、心筋梗塞、 弁の器質異常等がわかります。弁の機能異常によって逆流血の検出も可能で、健康診断等で心雑音を指摘された場合には超音波検査も必要になります。
 


心臓


甲状腺


頸動脈


乳腺

 

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◇ 心電図

 心臓の電気信号を読み取り波形化する事によって、心臓の動きを知る事ができます。心疾患を調べる上で欠かす事のできない検査の一つで、簡便に検査ができ患者様の負担もほとんどないので、病期の経過をみるのにも有用です。
 主に虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症等)や不整脈、心肥大等の疾患の有無を調べる事ができます。 また、24時間機械を着けて心電図を記録するホルター心電図や、負荷をかける事で不整脈、狭心症の精密検査をする負荷心電図検査も可能です。

 

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◇ 眼底検査

 眼底は人の体の中で唯一、肉眼で動脈をみる事ができる部位です。動脈硬化の程度、出血傾向の有無等を調べる事で、脳の血管状態を予測する事ができます。糖尿病や高血圧症の方は血管疾患に罹りやすいのでこの検査で血管の状態を調べてみましょう。
 当院では最新の眼底写真撮影機器を導入し、撮影時のフラッシュが弱く、画像もより鮮明になりました。デジタル画像として保存しており、PACSと呼ばれる画像管理通信システムを導入しています。

 

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◇ 脳波

 主に脳、神経科分野の検査です。脳の微弱な電気活動を読み取り、増幅し波形にする事で脳の活動を知る事ができます。脳の機能異常を検索する検査です。

 

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よくあるご質問

Q1,検査室ってどんな事をするところ?

 A,検査室には臨床検査技師という国家資格をもった検査専門のスタッフがおり、大きく分け
   て二種類の検査を行っています。一つは患者さんの血液・尿・便・病理等の検査を行う検
   体検査、もう一つは心電図、超音波、脳波、呼吸機能等の患者様に直接接して行う生理
   検査です。それらの検査から得られた情報を医師に報告するのが仕事です。
   よく間違われるのですがレントゲン、CT等は放射線技師の分野で、臨床検査技師はでき
   ません。
 

Q2,心電図検査で体に電気が流れる事はないの?

 A,心電図では心臓が収縮を繰り返している時に生じる電気的活動を体の表面から記録す
   る検査ですので電気を流している訳ではありません。ですから、体に電気が流れるような
   事はありません。
 

Q3,検査前に準備する事はありますか?

 A,血液検査では空腹時採血が基本ですので食事をとらないで来て下さい。また、ジュース
   や飴等にも多量の糖分が含まれていますので控えて下さい。主に血糖値や脂質項目に
   影響がでます。
   腹部超音波検査では、食事されていると胆のうや膵臓が見えにくくなってしまいます。最
   低でも検査2時間前は何も食べないようにしましょう。
   膀胱、婦人科領域、前立腺の超音波検査では膀胱内に尿を充満させてから検査を行い
   ますので、検査直前には排尿しないように注意して下さい。
   心電図検査を受ける際はストッキング、ワンピースの着用は避けましょう。

 


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