我々放射線技師は日々患者様を撮影するにあたり、最良な画像を提供すると 共に、患者様に最適な放射線の量で撮影しております。また、撮影の際に 何か疑問がございましたら気兼ねなく放射線技師にご質問ください。
当院では最新鋭のフラットパネル搭載デジタル一般撮影装置(Discovery XR650)を導入しています。
従来のCR撮影装置に比べ、1/2~1/4の低線量で、同等以上の高画質な画像を取得することができます。
フラットパネルディテクターによるフルデジタル撮影により、従来のCR撮影と比べ、検査効率を最大限に向上させることが可能になりました。これにより、スムーズで流れるような検査フローを実現し、検査時間を大幅に短縮することができます。
デュアルエネルギーサブトラクション撮影
2種類の異なるエネルギーで撮影した2枚の撮影データから、エネルギー差による情報を差し引きすることで、最適な画像情報を再構築することができます。
デュアルエネルギーサブトラクション撮影により、胸部画像において、通常の単純画像に加え、骨を除いた軟部組織画像、および骨組織画像を作成することができます。
この撮影法により、骨と重なり合った異常陰影など、単純画像だけでは評価できない症例を正確に診断可能になります。検査時間や被ばく線量は単純撮影とほぼ同等です。
Volume RADは1回の撮影でX線を検査部位に対し、角度を変えながら連続照射することで、複数断層画像を得ることが出来る機能です。
あらゆる部位の撮影が可能であり、通常の単純X線撮影では見逃す可能性のある複雑な手首や足首の微小骨折の診断に優れています。
また、金属による画像への影響が少ないため、人工関節が埋め込まれた部位周辺の診断といった整形外科領域や胸部領域などでも強みを発揮します。
当院では、充電式回診用X線撮影装置を導入しています。充電式のバッテリーにより、電源プラグを接続しなくても撮影でき、病棟などでの撮影がよりスピーディに行なえます。また当院では、一般撮影装置の新規導入とともに、回診用X線画像診断装置を導入しています。
この回診用X線画像診断装置と、回診用X線撮影装置を組み合わせることで、災害などの緊急時に電源プラグがない場所でも撮影ができ、その場で迅速に画像の確認ができます。
この2つの装置がそろっている当院では、大規模災害等でCT装置、一般撮影装置などの他装置が使用不可となった場合にも、体内の状態を確認することができます。
フラットパネルディテクタ(FPD)搭載、最新型X線テレビシステム(FLEXAVISION)を導入しています。 より安全に、より高画質に検査できます。
X線を用いて目的部位をテレビに透視し、撮影や治療を行ないます。
・バリウムなどの造影剤を用いた消化管検査(胃透視・注腸など)
・骨折などの整復・治療や異物(ガラスなど)の除去
・PTCD(経皮的経肝的胆道ドレナージ)などの透視を必要とする検査
パルス透視や軟線除去フィルターなどにより、従来の透視検査より、 約50%の被ばくが低減できます。
乗り降りしやすい位置まで降下できるので、安心して寝台に乗り降りできます。
最新技術であるフラットパネルディテクタ(FPD)を搭載しているので、17×14インチの大視野で透視、撮影が可能です。 これにより、従来より広範囲を一度に観察できます。 さらに歪みのない超高精細画像で、観察部位の細部まで明瞭に描出できます。
外科用X線画像診断装置は、手術においてX線透視画像を使用することによって、手術や治療などの補助的役割をし、術中に被検者を動かすことなくスムーズに検査治療を行うことができ、被検者の負担を軽減させることができます。
当院では主に骨折などの整復治療、血管撮影(DSA※1)治療(IVR※2)に用いられています。
当院では東日本で初めて、最新型64列マルチスライスCT(Optima CT 660 FD)を導入しました。より早く(Faster)、より安心に(Friendly)、より高画質に(Finer)、をコンセプトとした、未来基準モデルのCTです。
撮影スピードが高速化し、胸部から腹部の全身をわずか6秒で撮影することができます。
放射線の影響を低減し、体前面の被爆を最大40%も軽減することができます。
低被ばく技術(ASiR)の搭載により、被ばく量を抑えつつ、ノイズ成分の除去を繰り返すことによって高画質な画像を得ることが可能になりました。これにより、撮影スピードと画質の両立が可能となりました。
MRIとは、磁石(Magnetic)の中での共鳴(Resonance)を利用して画像をつくる(Imaging)磁気共鳴画像装置です。
これは、人体の中に豊富に存在している水(水素原子)の状態を、磁石と電磁波の力を利用して信号としてとらえ、コンピューターで処理して画像化する診断法です。
磁石と電磁波を使うので、X線による被ばくがありません。
人体の輪切り像(横断像)だけでなく、様々な角度での断層像を得ることができます。
薬(造影剤)を使わずに、脳血管などの画像を得ることができます(検査の内容により、造影剤を使用する場合もあります)。
平成22年9月に最新フラットパネルのマンモグラフィを導入しました。フルデジタルになり、より低線量で高画質な画像を提供できるようになりました。
乳がんをはじめ乳房にできる病気のほとんど(線維腺腫、のう胞、乳腺症、葉状腫瘍などの良性疾患や、乳がんなどの悪性疾患)をみつけることができます。特に、しこりとしてふれることができない早期乳がんのサインである微細石灰化を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。
基本的に斜め上からと、上下からの2方向で撮影しますが、場合によっては追加撮影を行います。できるだけひっぱり、撮影装置の圧迫板で乳房を圧迫し、薄くして写真を撮ります。
生理前には、ホルモンの関係で乳房が張って痛むことがあります。閉経前の方が検診を受けるときは、月経開始後1週間くらいがベストといわれています。当院は女性技師もおり、女性の皆様に気兼ねなく受診していただけます。